2012年8月24日金曜日

夏のフォト日記


「ナポレオン」

私の小学生の頃の辞書を見ていたら、

不可能という文字がなかった。



「新しい映画」

あたらしい映画の撮影が始まった。
これから一年かけてちょっとずつ撮る。 キャストのほとんどは中学生。
手作りの耳(ガムテープ)をつける鈴木たくじ監督。どんな映画になるかとても楽しみ。



「動物園」

上野動物園に行ってきた。
お昼間で暑かったせいか、人も少なく静かだった。
二時間ほどかけて一周してわかったのは、動物たちに共通しているのは、動きにムダがなくて、使っていない筋肉は完全にリラックス(脱力)しているということ。(たまに、やる気がないだけか?とも思ったけど。)そして、みんなびっくりするくらい自我フリーだった。うらやましい。
人前で平気で自分のアソコを丸出しにして昼寝してる猿とか、おばちゃんに色んな角度から何度も写メとられても微動だにしない岩みたいな鳥とか、一体何考えてるんだろう? と思った。


で、このあいだ撮影の合間に、録音のタカアキ(山本)さんに「何考えてるんだと思います?」ってこの写真見せたら、「あっ、ハシビロコウだ! こいつすごいんだよ。いつもはジッとしてるんだけど、獲物が近づいた瞬間にバクって食いつくんだぜ」という。
なんてこった・・・演技だったのか! 私はその鳥のあまりにもナチュラルで嫌味のない演技力に驚いた。(まあ、この謎の鳥の名前が即座に口から出てきたタカアキさんにもビックリしたけど。)
あの後、おばちゃんが鳥に食われなかったかちょっと心配になった。

大きな綿のかたまりみたいに歩くゾウ。
 動物会議用のベンチ。

(おしまい)

2012年8月5日日曜日

新しい関係

ここ最近、私が手を焼かされてきた問題について書いてみようと思う。
まだ解決したわけでもないし、うまく整理できるかわからないけどさ、ひとまずの区切りとして「そういうことかよ!」とイメージできたところまで書いておきたい。

まずはこのブログのことから話そう。
このブログを始めた頃、ここは私にとって“秘密の庭”のような存在だった。私はそのひっそりとした庭のベンチに座っては、誰かに手紙を書いて悩みを打ち明けたり、今の自分をありのままに語ってきた。たまに読んでくれる友人達からは「使い方間違ってるよ」とか、「遺書みたい」とか言われたけれど、中にはそんな私の個人的な告白を面白がってくれる人もいた。
でも時が経ち、そんな“秘密の庭”も、だんだん覗きに来る人の数が増えて気づいたら“大衆浴場”のようになってきた。そして今ままでここで堂々と語っていたことがなんだか恥ずかしくなり、「こんなことを言ったらどう思われるかな」ということが私の頭を占めるようになってきた。自我、自意識、エゴ? 心理学のことはよくわからないけれど、これは今まで私があまり意識してこなかった新しい感覚だった。それでどうなったかというと、私は自分の本当の気持ちを隠すようになった。当たり障りないことばかり言ったり、引っ込んでもじもじしたり・・・。
でもね、これやってると、ぜんぜん楽しくない!私はこの先に行きたいと強く思った。多くの人が見てくれるようになった、そして恥ずかしいという感情が出てきた。じゃあどうしたらいいか? 
どれだけ「のぞき穴」が大きくなっても、そんなことおかまいなしで堂々と、正直に、自分自身でいられるようになればいい。これってカンタン?

* * *

先日読んだ本の中で、バーナード・ショーという人がこんなことを言っていた。
「劇場の視点まで拡大された自己暴露こそ、演劇芸術のすべてだ」
わーお!この言葉の中に、私が求めるほとんど全てが詰まっているよ。「自己暴露」は誰もがするでしょ。自分だけの日記の中で、親しい友人との夜の会話の中で。でもね、どうしたら見ず知らずの大勢の人が見ている中で、それと全く同じ事ができるんだろうね?(その方法については本には書かれていてなかった。)

ある程度の年齢になれば多かれ少なかれ誰もの中に出てくる「自我」というやつ。
私はこれまで二度、人から「自我を捨てろ」と言われたことがある。一度目は大学一年生の秋、初舞台の打ち上げで、演劇サークルの男友達から言われた。「真歩、自我を捨てろ」と(このときは「自分をすてろ」という意味だったかもしれない)。二度目は25歳の秋、農家ステイで偶然出会ったおじいさんから「自我を捨てなさい。あなたのためになるから」と言われた。
そんな訳で、よくわからないけど、とにかく自我というのは捨てなきゃいけないものなんだなと思ってきた。それ以来あれやこれや試行錯誤したつもりだけど、だんだん「こりゃー、捨てられるような代物ではないんじゃないか?」と思えてきた。影みたいなもんでさ。下手に無視すると、「酷いわ!私はここにいるのよ!」と叫びだしたりする。
他の人がどんなふうに自我と折り合いつけてるのか知らないけど、今現在の私はこんな感じで行けないだろうかと思っている。(イメージ図↓)心理学者が見たら笑うかもしれないけど。


押さえつけたり無視したりしないで、一緒に協力して乗り越えていく方向だ。
これで果たして上手くいくのかはわからないけど。でもまあ、とにかくやってみるつもりだ!

(つづく)