2022年1月19日水曜日

『SELF AND OTHERS』

映画のコラム「やっほー!シネマ」の20回目がアップされました。今回ほど、書くのを途中で投げ出したくなった回はなかったかもしれない(って毎回言ってるか…)。私にとってこの二年間は、やはり自分自身と向き合う時間が多かった。今回のコラムで取り上げた作品は、その流れの終点のような場所で出会ったような気がしている。とにかく、最後まで書けてよかった。

どこかにいるあなたへ届きますように。 

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「午後の光のようなもの」 

2018年自主公演『午後の光』の稽古場写真より。

この間、牛腸茂雄さんの写真集『SELF AND OTHERS』をめくっていたら、最後のページにこんな引用文が載っていた。

「ある人間にとって世界を生き生きとしたものにするために、あるいは人がそこに身を寄せている現実を一瞥で、一つの身振りで、一つの言葉で味気ないものにしてしまうために、もう一人の人間ほど効果的な作因は存在しないように思われる。」(E.ゴフマンの言葉)
わたしが存在するには、だれかの存在が必要だということ。集まること、共にそこに居合わせることの大切さ。そんな「あたりまえのこと」を痛感している今日この頃です。今年はもっと人と出会い、外に向いていく年にしたい。