知人からおすすめされて『キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性』という作品を観た。私の仕事にも深く関わる内容だったので、他人事だと思えなかった。
マリオン・ドハティさんはキャスティングの先駆者といわれる女性で、アメリカ映画の従来のスターシステムを壊して、役者の外見よりも中身の魅力で勝負する“新しい主役像”を生み出すきっかけとなった人だった。
ドキュメンタリーの後半、質のいい作品を作ることよりも、どれだけ儲かるかが映画業界の主軸になっていき、その中で役者も演技の質よりその時どれだけ人気があるかが選ばれる基準となっていく。これはたぶん映画業界だけでなくて、あらゆる業界で起こりつづけて来たことなんだろうなと思った。
「どんなことも七代先のことまで考えて決める」というアメリカの先住民の教えがあるらしいけれど、大人でも子どもでもこんなふうに考える人間が地球上に増えていったら、確実に世界は変わると思う。すぐ利益を生まなかったとしても、長い目で見たら皆のためになり、利益にもつながるということがきっとある。
マリオンさんがキャスティングしたアメリカ映画の多くは、私が好きな作品ばかりだったし、今でも心に深く残っている。そしてこれからも残りつづけると思う。
+
去年から始まった「一輪挿しシリーズ」のレコーディング風景。いつもたくさん笑いながら短い花の歌を収穫している。今回も、へんてこりんでカワイイ曲がいっぱいできた。
撮影、てんこまつりさん。 |
妹の旦那さんオオクボリュウ君の個展を観に行った。ひとつのイメージがどんどん姿形を変えていく。絵は動かないのにショートムービーを観ているような錯覚になる。万物は流転する。不思議で、どこかふふふと笑えた。
PARCELギャラリーで5月1日まで。
撮影、オオクボリュウくん。 |
+
今日の寝たねちゃんのつぶやき☀️
「たまには光合成してみない?」
“Why don't you try photosynthesis once in a while?”
“I'll give you serotonin!”