今年はベートーヴェンの第九交響曲に始まり、いつも「歓喜の歌」を口づさみながら歩んだような一年だった気がします。
年のはじめに「体育会系宣言」をして“活字離れ”を試みましたが、終わってみれば、近年で最も本を読み、活字に救われた年となりました(「宣言」をすると、不思議と逆のことが起こるのかな?)。
自然と終わったこともあり、逆に新しく始まったこともありました。深く呼吸すること。黒い服を全部人にあげたこと。明るい色がまた好きになったこと。20年ぶんの日記を捨てたこと。木々の剪定を学び始めたこと。
木や植物は、基本的に明るい方へ、広い方へ育っていこうとします。剪定は、内向き、下向き、狭い方へいこうとする枝を切って、伸ばしたい方向の枝にエネルギーを回してあげる作業のようです。知れば知るほど、木はこの世界のエネルギーを見える形で体現しているすごい姿だと気づかされます。
自分のことも一本の木のように考えて、「この枝を伸ばしてあげたい」とか「この方向はやめとことうか」などと、時間をかけてよい姿の木になっていけたらいいなと思いました。
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毎年お正月に、日本舞踊のお稽古場のみなさんと奉納舞踊を踊らせていただいています。阿佐ヶ谷の神明宮の能舞台にて、一月二日(木)十三時からです。お近くの方はぜひお立ち寄りください。
私は「万歳」を踊ります。昔、新年にえぼし姿で家々の前に立ち、祝いの言葉を述べ、つづみを打って舞う門付をする芸人がいたそうですが、その踊りです。
来年はたくさんの笑顔を届けられますように。
みなさまにもたくさん良いことがありますように。
今年一年の感謝をこめて。どうぞ、よいお年を。
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