今週末、いよいよ初めてのリーディング劇「女中たち」(銕仙会にて)が始まる。
みんなで手探りで作り上げている。ジャン・ジュネの複雑な但し書きと、実際に試してみて「面白い。いいかも」という瞬間を羅針盤に稽古は進んできた。男性チームと女性チームで全く雰囲気の違うものがてきているようだけど、影響されないように、お互い見学は一切していない。
舞台という現象、保存したり再生はできないけれど、「体験」は残ると信じてやってこよう。
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いつかの夜、ミュージシャンの友人、てんこまつりさんと斉藤さんから教えてもらったギタリスト。山下和仁さんの「展覧会の絵」。一人の人間の身体から、こんなに多様な音色が生み出せるなんてと驚いた。
いろんな声、音色のことを考えていて、思い出した。
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(追記)
「女中たち」を見にきてくださった方、ありがとうございました。歴史のある能舞台という懐の深い空間の中で、畏敬の念というものを感じました。伝えきれないところはいろいろあったと思いますが、ほんの一瞬でも何かに触れられた瞬間があれば、幸いです。
私の中でまた一つ、深くていつもは行けない場所のドアが開きました。このような機会をいただいたことに、感謝です。ありがとうございました。