2023年8月31日木曜日

JUST DO IT.


大河ドラマ「どうする家康」に登場する「旭姫」という役をいただいた。豊臣秀吉の妹の役だった。
この時代の女性は男性に比べて史実としての文章があまり残ってないようなので、彼女の胸中は想像するしかなかった。コメントにも書かせてもらったけれど、戦国時代を生きた一人の女性が、武力ではなく何で戦おうとしたのか、旭姫を演じながら一緒に感じられたらと思った。

台本をもらって読んだときに、なぜかふとルイ・アームストロングの笑顔が脳裏に浮かんだ。子どもの頃から、彼が満面の笑顔で歌っている姿を見るたびに、なんて悲しそうなんだろうと思っていた。
今見ても、全力で笑っているのに号泣しているようにしか見えない。黒人差別の酷かった時代、いろんな戦い方をした人たちがいたのだと思った。

撮影初日は、とても緊張していた。大河ドラマに途中から参加するということや、ちゃんと演じきれるだろうかという不安で頭がいっぱいだった。
朝、撮影へ向かう電車の中で、私の目の前に座っていた女性の帽子に印字してあった文字に目が止まった。そこには小さな白い文字で、「JUST DO IT.」と書いてあった。
神様はいる、と思った瞬間だった。




▼旭姫のインタビューを受けました。ありがとうございます。

2023年8月11日金曜日

昨夜のこと

昨夜は、ピントスコープ5周年記念イベントでした。初めてのオフライン・イベントということもあり、手探りでしたが、いろんな方の想いがぎゅっと詰まった、とても暖かい会になったのではと感じています。

いつも安定感のある編集長の小原さんが涙ぐむ開会の言葉からはじまり、編集担当の川口ミリさんとのトークも、会場の皆さんの「心の一本の映画」を語るコーナーも、それぞれに人の体温を感じるもので楽しかったです。

来てくださった方々、イベント開催のために準備してくださったスタッフの方々、場所を貸してくださったキチムさん、ありがとうございました。

また個人的には、「継続は力なり」という言葉の意味を実感した夜でした。自分に「力」がついたというよりは、いろんなことを続けていく中で、本当に素敵な人たちと出会えてきて(いま会えていない方も含めて)、そのことが自分を支えてくれる大きな「力」になってきているんだと気づきました。

そのことを一番伝えたかったのになあ……、終わったあとに気づきました。

当日の舞台裏や会場の様子を、写真家の大森めぐみさんが撮ってくれました。感謝。

2023年8月8日火曜日

初のホラー体験記 💀

PINTSCOPEの映画コラム『やっほー!シネマ』の24回目が公開された。

今回は、ホラードラマ「憑きそい」の撮影期間中に感じたこと、考えたことを書いてみた。ホラーの撮影期間は、日常生活ではなるべく誰とも会わないようにしていた。帰るといつも塩を肩にふって、日本酒入りのお風呂に入って寝た。気づくと、般若心経をつぶやいたり、にわかに覚えた邪気を払うポーズをやってみたり……。とにかく、とても異質なへんてこりんな毎日だった気がする。無事に終わった時は、深く潜っていた潜水状態からやっと陸に上がってきた感じがした。

今回の『やっほー!シネマ』も朗読付き。目でも耳でも楽しめます。ちなみに、四コマ漫画に登場するのは、いつも私の朗読に素敵な音楽をつけてくれている「てんこまつり」さんです。

どこかにいるあなたへ届きますように〜。👻 

 ↓  ↓  ↓ 

「初のホラー体験記」 

FODオリジナルドラマ『憑きそい』は、地上波での放送も決まりました。
8月16日(水)25時25分より。毎週水曜、深夜放送。
怖いので、誰かと一緒に観ることをオススメします…。

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小栗康平監督の特集上映をやるという。

私が『やっほー!シネマ』の23回目コラムでも書かせてもらった映画『死の棘』も上映される。大きなスクリーンでフィルムで観れるチャンスがほとんどないので、これは貴重なのでは……。 

~映画の豊かさを追いかけて~ 小栗康平監督特集

8月9日 (水曜日)から、10月まで北千住のシネマ ブルースタジオにて。