大河ドラマ「どうする家康」に登場する「旭姫」という役をいただいた。豊臣秀吉の妹の役だった。
この時代の女性は男性に比べて史実としての文章があまり残ってないようなので、彼女の胸中は想像するしかなかった。コメントにも書かせてもらったけれど、戦国時代を生きた一人の女性が、武力ではなく何で戦おうとしたのか、旭姫を演じながら一緒に感じられたらと思った。
台本をもらって読んだときに、なぜかふとルイ・アームストロングの笑顔が脳裏に浮かんだ。子どもの頃から、彼が満面の笑顔で歌っている姿を見るたびに、なんて悲しそうなんだろうと思っていた。
今見ても、全力で笑っているのに号泣しているようにしか見えない。黒人差別の酷かった時代、いろんな戦い方をした人たちがいたのだと思った。
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撮影初日は、とても緊張していた。大河ドラマに途中から参加するということや、ちゃんと演じきれるだろうかという不安で頭がいっぱいだった。
朝、撮影へ向かう電車の中で、私の目の前に座っていた女性の帽子に印字してあった文字に目が止まった。そこには小さな白い文字で、「JUST DO IT.」と書いてあった。
神様はいる、と思った瞬間だった。
▼旭姫のインタビューを受けました。ありがとうございます。
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