2024年7月16日火曜日

眠れぬ夜のための朗読

眠れない夜、皆さんはどうしていますか?

私はラジオや朗読、人の声を聞いているとなぜか安心して眠れます。目に見えない音が、聴く人のこころを沈めてくれるからしょうか。

これから、日々の中で出会ったエッセイや詩、童話、自分の創作なども含めて、様々な文章を読んでいきたいと思います。もし、眠れない夜がありましたら、思い出して聴いてみてください。

声を通して、皆さんと繋がっていけたら嬉しいです。



『金の輪』(小川未明著/雑誌「労働文学」/1919年)

私が寝しなに人の声を聞いていると落ち着くのは、もしかしたら子どもの頃、毎晩母が絵本を読んでくれた記憶があるからかもしれません。
今夜読むのは、約100年前に書かれた童話『金の輪』です。作者の小川未明は、貧窮のため大正3年に長男を、大正7年に長女を失い、その翌年に発表されたのがこのお話だそうです。
読んだあと、胸の奥にひんやりとした青光りしたものが残りました。