今日の夜6時から西日暮里の古書ほうろうさんでトークします。
「楽隊のうさぎ」「島々清しゃ」でご一緒した音楽監督の磯田健一郎さんと、お互いのこれまでの職歴のこと、個人的読書体験や映画のことなどを話す予定です。お時間あればぜひお越し下さい。
(追記:司会を務めて下さった編集室屋上の林さんが、この日のトーク内容をまとめてくださいました。→前編と後編あります。)
(追記:司会を務めて下さった編集室屋上の林さんが、この日のトーク内容をまとめてくださいました。→前編と後編あります。)
+
いま、これまでのことを振り返ろうと昔のノートやメモをみているところなのだけど、思わず笑ってしまったり、あー、このころ大変だったなあとしみじみしたり、なんだか引越の前の荷物整理のような状態になっている。
たとえば、4年前のノートにはこんなことが書いてあった。そのころ駒場東大のすぐ脇に住んでいて、そこに通う科学者の圭太君とひょんなことから仲良くなった。彼はいまアムステルダムで自分の研究に邁進している。
7月27日
昨日圭太くんと遅くまで飲んだ。彼が言っていたこと。
・Uri Alon という生物学者は、どうしたらみんながもっとリラックスして、喜びにあふれながら自分の研究をし、人々の役に立てられるかを考えている。彼はパイオニアで、人々が彼に続いて行く。とても視野が広い。・Uri さんは即興劇の勉強もしていて、いつも「Yes and」のことを言う。目的へ行くのは雲の中に入ること。そしてこのぐちゃぐちゃの “cloud” を楽しむこと。行き詰まりを楽しむ。どこに行くのか、どんな方向に連れて行かれるのかを不安に思うのでなく、わくわくしてみること。今やっている「くだらないと思えること」も “cloud” の一つ。 (Uriさんの講演を見つけた。面白い。→「真の革新的科学のために、未知の領域へ飛び込むことが不可欠な理由」 )
それから彼は、「ストイックになると駄目だよね」とも言っていた。
振り返るとぐちゃぐちゃの雲の中でしかなく、それらの一つひとつを楽しんできたかと言えば、よくわからない。もう少し軽やかに即興に身を任せられるようになりたい。