2023年6月10日土曜日

たぶん梅雨入り

この間、鎌倉のとあるバーで偶然会った年下の女性から、h hunt(ハリー・ハント)という音楽家を教えてもらった。ピアノへの触れ方が心地いい。最近、朝起きると聴いている。




最近、読んだ本。

『はじめて あった』(大橋仁・写真)
写真集『はじめて あった』をめくっている。何年も前、この人がノンフィクションでやったことを、フィクションの世界でやるんだと意気込んだことがあった。でも結局、現実も虚構もそんなに大差はないのかもしれないと思ってきた。この人の写真をずっと苦手だと思っていたけれど、ただ気になっていただけだったのかもしれない。彼の新しい写真集を、内容も見ずに買った。めくっていると、胸に迫って来るものがある。

『哀切と痛切』(小栗康平・著)
エッセイ本は目次を見て、気になるところから読む癖がある。映画監督・小栗康平さんのお母さんのエピソード、「定かでなく」をはじめに読み始めた。好きだと思った。こんな文章を書ける大人に、いつかなりたい。

『kazuo ohno's world from without & within』(kazuo ohno & yoshito ohno著)
大野一雄さんの『稽古の言葉』はもう何度も読んでいる。英語バージョンの方が内容が厚く、大野さんの詩的で独特な語り言葉が、丁寧に翻訳されていて「そういうことだったのか」と辞書を片手に読みながら新しい発見があって面白い。一度、生でこの方の舞踏を見て見たかった。