2023年9月6日水曜日
もうすぐ(追記あり)
2023年8月31日木曜日
JUST DO IT.
2023年8月11日金曜日
昨夜のこと
昨夜は、ピントスコープ5周年記念イベントでした。初めてのオフライン・イベントということもあり、手探りでしたが、いろんな方の想いがぎゅっと詰まった、とても暖かい会になったのではと感じています。
いつも安定感のある編集長の小原さんが涙ぐむ開会の言葉からはじまり、編集担当の川口ミリさんとのトークも、会場の皆さんの「心の一本の映画」を語るコーナーも、それぞれに人の体温を感じるもので楽しかったです。
来てくださった方々、イベント開催のために準備してくださったスタッフの方々、場所を貸してくださったキチムさん、ありがとうございました。
また個人的には、「継続は力なり」という言葉の意味を実感した夜でした。自分に「力」がついたというよりは、いろんなことを続けていく中で、本当に素敵な人たちと出会えてきて(いま会えていない方も含めて)、そのことが自分を支えてくれる大きな「力」になってきているんだと気づきました。
そのことを一番伝えたかったのになあ……、終わったあとに気づきました。
当日の舞台裏や会場の様子を、写真家の大森めぐみさんが撮ってくれました。感謝。
2023年8月8日火曜日
初のホラー体験記 💀
PINTSCOPEの映画コラム『やっほー!シネマ』の24回目が公開された。
今回は、ホラードラマ「憑きそい」の撮影期間中に感じたこと、考えたことを書いてみた。ホラーの撮影期間は、日常生活ではなるべく誰とも会わないようにしていた。帰るといつも塩を肩にふって、日本酒入りのお風呂に入って寝た。気づくと、般若心経をつぶやいたり、にわかに覚えた邪気を払うポーズをやってみたり……。とにかく、とても異質なへんてこりんな毎日だった気がする。無事に終わった時は、深く潜っていた潜水状態からやっと陸に上がってきた感じがした。
今回の『やっほー!シネマ』も朗読付き。目でも耳でも楽しめます。ちなみに、四コマ漫画に登場するのは、いつも私の朗読に素敵な音楽をつけてくれている「てんこまつり」さんです。
どこかにいるあなたへ届きますように〜。👻
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小栗康平監督の特集上映をやるという。
私が『やっほー!シネマ』の23回目コラムでも書かせてもらった映画『死の棘』も上映される。大きなスクリーンでフィルムで観れるチャンスがほとんどないので、これは貴重なのでは……。
~映画の豊かさを追いかけて~ 小栗康平監督特集
8月9日 (水曜日)から、10月まで北千住のシネマ ブルースタジオにて。
2023年7月21日金曜日
お知らせ(その②)
★PINTSCOPE 5周年イベント★
![]() |
| PINTSCOPE 5周年に寄せて |
★『やっほー!シネマ SELECTED』ZINE出来ました★
ある日、「映画のコラムを連載してくれませんか」と手紙をもらった時は嬉しかったけど怖かった。「四コマ漫画も描いてほしい」と言われた時には軽くめまいがした。文章や絵のプロでもない私が、何をどんなふうに書けばいいのか見当もつかなかった。
ここに収められている文章と絵は、2018年から映画のコラムサイト「PINTSCOPE」に連載されたものの抜粋です。もし、この5年の間に少しでも自分が感じていることを言葉にできるようになったのだとしたら、それは編集者・川口ミリさんの存在と、日常の中でふと出会った忘れがたい映画たちのおかげです。
いつも、言葉にすると失われるものと、言葉にしないと忘れてしまうものの間で揺れながら書きました。どこかにいるあなたに届きますように。
(前書きより)
72ページ。価格は1300円(税込)です。
古本酒場「コクテイル書房」の店主・狩野さんが発案した「本の長屋」。築100年の4軒長屋の一角を改装したそうです。ここの本棚を一つ借りて、3ヶ月限定で置かせていただきます。(8月から10月末までの予定)
◯ 喫茶「ミンカ」
何年か前に、オーナーの美香さんに誘われて、この喫茶店で一緒に朗読劇をやったことがあります。昼も素敵だけれど、夜は静かな北鎌倉の雰囲気とあいまって独特で好きでした。
営業時間(月~木・土日)11:30~17:30 定休日:金曜日
◯ BAR「山山」
喫茶「ミンカ」の美香さんが今やっている小さなBAR。鎌倉の小町通りの喧騒からふっと外れて、まるで小動物の住処にお邪魔したような不思議な空間です。
営業時間(17:00~21:00 L.O) 定休日:日曜祝日
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| 「本の長屋」の私の棚。 |
2023年7月14日金曜日
お知らせ🐦
只今、「やっほー!シネマ」のZINEを製作中です。
映画コラムサイト「PINTSCOPE」での連載が始まってから、早いものでもう5年が経ちました。この辺りで、これまで寄稿して来たコラムのうちから数本を選んで、一冊のZINEにまとめることにしました。
2023年6月30日金曜日
詩集を選んだ日
こんど恋人にあったらたましい、こわしちゃってね、っていってやろうか
2023年6月24日土曜日
100分de名著
NHK「100分de名著」に朗読で出演します。今回は『放浪記』『浮雲』などを残した作家・林芙美子です。
彼女の作品を読んでいると、「まるで空に浮かぶ雲のように、人の心も世の中もどんどん移り変わっていくんだなあ」ということを痛感します。でも、そんな確実なものが何一つない世界でも諦観するのでなく、いつも逞しく生きていくことを選択していく彼女の姿に勇気づけられます。
そして番組の指南役は、ドラマ『ナイルパーチの女子会』の原作者でもある柚木麻子さん! これまでの林芙美子のパブリック・イメージを覆すような、新たな視点からの解説が痛快で素晴らしいです。ぜひご覧ください。
☁ ☁ ☁
余談ですが、私は「100分de名著」は眠れない夜によく見ています。ただ、内容が面白くてなかなか眠くならないのが難点です。この間はこんな一行詩ができました。
「100分de名著 500分見ても眠れない夜」
古今東西の名著を一度に摂取しすぎると、体の中がカオスになるので要注意です…。
2023年6月10日土曜日
たぶん梅雨入り
この間、鎌倉のとあるバーで偶然会った年下の女性から、h hunt(ハリー・ハント)という音楽家を教えてもらった。ピアノへの触れ方が心地いい。最近、朝起きると聴いている。
2023年4月18日火曜日
amor fati
最近、本をめくっていたら、「アモール・ファティ(amor fati)」という言葉に出会った。そこには、こんなふうに書いてあった。
「ニーチェにアモール・ファテイ(運命愛)という重要な観念があります。自分の運命を愛したまえ、それが自分の人生なんだ、ということですね。ニーチェが言うには、もし君が、君の人生のうちのたったひとつの要素でも否定するなら、全部をバラバラにしてしまうことになる。(中略)君は悪魔を飲み込むことによって、その力を自分のものにする。人生の苦しみの大きさに応じて、人生そのものも大きくなる。」
なんだか勇気をもらった。
+
映画のコラム「山田真歩のやっほー!シネマ」第23回目が公開された。
今回は、自分の人生のある時期に体験したことを見つめ、抱きしめるつもりで書いた。また、真剣に誰かとつながろうとすることを怖がっているうちに、軌道を離れすぎてしまった星のことを思いながら書いた。
今回も朗読つき。私の声に音楽を添えてくれたのは、てんこまつりさん。彼女は、「もっと混沌とした音になりそうだったけど、ひと回りして祈りの場の音になりました」とメッセージをくれた。
いつも描いている四コマ漫画はなぜか浮かばず、三枚の挿絵を添えることにした。 一枚目の海の絵は、友人でもある画家の片山高志くんの絵からインスピレーションをもらった。私が初めて買った絵で、今も部屋の窓際に飾ってる。
自分にとっては、本もそうだけど、映画も出会うタイミングがとても大切だと感じる。「今じゃないかも」と思ったら誰かにオススメされても無理に観ない。でも、気になっているものは心の片隅に残っていて、「今かも」と波長が合うときが不思議とくる。忘れがたい作品とは、そんなふうにして出会ってきた気がする。
いま、じゃなくてもいい。
いつか、どこかにいるあなたへ届きますように。
↓
(※ podcast版では私の編集担当の川口ミリさんからの”声のあとがき”も聞けます。)
2023年4月12日水曜日
喜多村みか写真展に寄せて
私だけしかこれを知らない。
私だけが今この瞬間を感じている。そう感じることがある。
多くの人が見向きもせずに通り過ぎて行ったもの。数字や言葉が捉えそこねるもの。不特定多数の人に向けられた笑顔ではない、ごく親しい誰かに向けられた一瞬の微笑み。大勢の人に伝えるキャッチコピーではない、日記に書きつけたような誰に見せる宛もない個人的な文章。
そんな、人に伝えるのが難しくて言葉にならないものたち。一人で部屋にいるときに、ふと差し込んでくる午後の光のような。そんな瞬間や存在をいつも愛おしいと思う。
みかちゃんの写真を見る。そこには彼女が日々の中で大切にしたものや忘れ難い瞬間が閉じこめられている。それは彼女だけの記憶の断片かもしれない。でも、その前に立つと、いつの間にか私もその世界に含まれている。柔らかく、音もなく。
写真は窓なんだ、と思った。そしてその窓は閉じられていなくて、いつでも入って行くことができる。彼女の写真は、私を再び静かな気持ちにしてくれる。この世界で虚しくなる必要なんてないのだ、と思える。
+
この文章は、「午後の光のようなもの」 という題名で、私の友人・喜多村みかさんの写真集『TOPOS』(2019年)に寄せて書いたもの。
彼女がこの春、個展を開く。私は写真のことはよくわからないけど、彼女の撮る写真はどれも素敵だと思う。
いろんな人に見てもらいたい。興味のある方はぜひ。
詳細です↓
2023年4月21日[金]- 5月14日[日]
[火曜-土曜]12:00-19:30[日曜]12:00-17:00 月曜定休/入場無料
2023年3月11日土曜日
2023年3月10日金曜日
BUSY BODY
長屋の発想
+
嬉しい偶然
2023年1月26日木曜日
父母と『思春期』の話
2023年1月5日木曜日
新年
毎年、お正月に日本舞踊のお稽古場の近くの神社で、奉納舞踊を踊らせていただいている。今年は、商売繁昌の門付の踊り「萬歳」と民謡「伊予節」を踊った。
あるお師匠さんから「いい踊りを踊るね」と声をかけてもらい、嬉しかった。いつだったか、私の踊りのA先生が、「庭の落ち葉をはくように、自然に踊るのがいい踊りなのよ」と言われたことを思い出す。いつかそんなふうに舞台にいたい。
+
今年も長島の漁師さんから立派な鰤が届く。ありがたい。映画『夕陽のあと』の撮影で出会って以来のご縁。長島の青い海を思い出しながら、お刺身や鰤シャブにして、美味しくいただく。
+
昨晩は、仕事仲間のOさん、Mさんと、ささやかな新年会をした。帰り際に、それぞれ今年の抱負を三つのキーワードにして出しあった。ほろ酔いの自分から出てきた言葉は、「新しいこと」「無我」「古典」だった。
今年は、初心に戻って、自分をゼロにして、予想もしなかった世界を楽しみたい。
2022年12月25日日曜日
印象スケッチ
心揺さぶられる展示を観た
沖潤子さんの刺繍
祈りのテンポで
激しさと 優しさが クロスする
傷口をゆっくり修復するような糸の道
ひと月にひとつの祈りの形を縫い上げる
縫うことが祈り 沈黙し 手を動かす
いつも○から始まる
小さな○
好きなだけ広がってく○
魂が納得するまで
いつのまにか傷は模様になっていた
こんなふうに縫われてみたいのだ
こんなふうに縫ってあげたいのだ
言葉のない世界で
どこまでも
(後半の刺繍群を見て)
ひとつの○に、ひとつの魂
あまたの○が、凝固して形をなしている
あまたの○が集まって「レモン」になっている
たくさんの○が溢れて「ザクロ」になっている
言葉や名前はあとから来た
今だって本当は、
ただたくさんの○が集まっているだけ
すでにあるものと「まざりあいたい」と作家は語る
まざりあうためには
分け隔てるものをとりはらうこと
名前や言葉でくくられた存在を、
その呪縛から自由にすること
ほどくこと
2022年12月7日水曜日
今年もあと少し(追記あり)
来週はいよいよ舞台「沈丁花」の幕が開く。
今回は、生演奏もオリジナルの歌もすごく素敵だし、とにかくアンサンブルの方達のチームワークが素晴らしく、稽古を見ながら何度も目頭が熱くなる。
どうか、無事に幕が開きますように。そして、最後までみんなで走り切れますように。
今年、最初で最後の神頼み。
↑
写真のお花をくれたのは、先日の朗読劇「シリーズ恋文」で岐阜の可児市に滞在中に出会った素敵なお店「こばやし」の娘さんから。お父さんと娘さん二人で切り盛りしていて、何を食べても感動的に美味しかった。行った日はちょうど彼女の誕生日だった。
「好きな色は?」と聞かれ、「ブルー」と答えると、翌日の本番を観に来てくれて、楽屋までお花を届けてくれた。たった二日間の公演だったけれど、いろんな出会いや体験があって忘れられない時間になった。
さあ、二〇二二年最後の大仕事に臨むぞ〜〜!
KAAT神奈川芸術劇場大スタジオで、お待ちしています。
+
追記
無事に千秋楽を迎えることができました。
毎日、奈落で震えながら、祈るように芝居をした。終わってみれば、懐かしい故郷に帰ってきたような、自分の芝居の原風景に立ち戻ったような感覚があった。
一生忘れられない体験になりそう。感謝です。みんなありがとう。
2022年11月11日金曜日
美しい街
引越しをした前の住所に、友人から詩集が贈られてきた。ポストに届いてしまったようなので、散歩がてら以前住んでいた街まで行ってみる。
「十一月の朗読劇、楽しみにしていたけど、岐阜まで行くのは難しそうなので、好きな詩人の詩集を送ります。」
とのことだった。
歩きながら後ろからめくって読み始めたけど、とてもいい。どのページも、いいなあ。ゆっくり読もう。
+
岐阜の可児市で、朗読劇「シリーズ恋文」に出演します。
さまざまな年代の方が実際に書いた恋文を、二人の俳優が語るという企画で、もう十二回も続いているそう。共演は、北村有起哉さん。構成・演出は藤井ごうさん。ピアノの生演奏は黒木由香さん。
「シリーズ恋文」の三年目のパンフレットに載せられたという文章がとても素敵だった。
“木綿のような素材で、ぬくもりのある言葉の数々だ。心を洗うような恋文を編み出します。この恋文ある心の模様は、いつでも、いつまでも、私たちが忘れないでいたい。生きるための艶のようなものです。”
こんなワクワクする企画に参加できて嬉しい。お近くの方、よかったら見に来てください。
日にち:11/26(土)と11/27(日) 会場:可児市文化創造センター・小劇場
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それぞれの恋文をイメージして曲を集めてみたら、すごく優しい音の花束のようになった。 この曲たちのように、暖かい心を届けられたらいいな。
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2022年11月10日木曜日
一輪挿しシリーズ in 長野🌹
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| どこもかしこも紅葉で美しかった。 |
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| 野生の草花がそこらじゅうに。 |
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| 斎藤さんの作るご飯はいつも美味しい。 |
2022年10月13日木曜日
再会。
J-WAVE、二度目の訪問。
今回は長谷川ミラさんの『START LINE』という番組に出演させてもらいました。
前回、川田十夢さんのラジオ番組『INNOVATION WORLD』の収録後に廊下を歩いて帰ろうとすると、後ろから「真歩さぁぁぁーーーん!」と大声でこちらに走ってくる金髪の美人が見えた。初め誰かわからなかったけれど、長谷川ミラさんだった。彼女とは8年前に下北沢で一緒の舞台に立ったご縁があり、そのころ彼女はまだ高校生だった。
J-WAVEの廊下での再会がきっかけで、彼女の番組に呼んでいただき、短い時間ではあったけれど深いテーマを二人でいろいろ語り合うことができた。ミラさんの私を見つめるまっすぐな瞳が印象に残った。
10月14日、21日、28日(金)の18時50分頃~18時55分頃に登場予定です。よかったら聞いてください。
◆番組名:START LINE
◆放送局名:J-WAVE 81.3FM
◆放送時間:毎週金曜日16:30-20:00
◆ナビゲーター:長谷川ミラ
2022年9月6日火曜日
夏も終わり
今回は、『緑はよみがえる』という映画のことを、日々感じていたことなども織り交ぜて書いてみました。「戦争とは休む事なく世界を歩きまわる醜い獣である」——これは映画の最後に引用されていた印象深い言葉。その“醜い獣”の身体は目に見えにくいけれど、よく耳を澄ませると“音”によって様々な姿で現れていると思った。
“音”がとても繊細で美しい作品なので、ぜひ良いスピーカーかヘッドホンで観てもらいたいです。
そして、今回も朗読つき。音楽はてんこまつりさん。朗読にあとから音楽をつけるのは、詩集にイラストを添えるくらい難しい作業な気がするのだけど(やったことがないので分からないけど)、彼女は「声を聞いていたら自然に音が生まれてきました」と言ってくれた。
目で読んでも、耳で聞いても、それぞれに楽しんでもらえたら嬉しいです。どこかにいるあなたへ届きますように。
↓ ↓ ↓
(※ポッドキャスト版では、朗読の最後に担当編集者の川口ミリさんからの一言コメントも聞けます。)
2022年8月17日水曜日
終わりの始まり
先日、『時代革命』というドキュメンタリー映画を観に行った。
香港で起きた民主化デモの最前線。堅牢な黒い壁に次から次へと体当たりしていく、柔らかい無数の生卵のような香港の人たちの姿が映されていた。途中、泣きすぎて気分が悪くなって出ようかと思ったけれど、最後まで見届けようと思った。エンドロールが終わって席を立ち上がるときは、ふらふらした。すすり泣きがあちこちから聞こえていた。
「水になる」という柔軟に闘いつづける作戦のこと。「終わりの始まり。始まりの終わり。」という言葉が心に残った。その日はちょうど七十七年目の終戦記念日だったのだけど、何一つ終ってない気がした。
いま読んでいる香港の作家、ホン・ライチューの小説『秘密警察』に出てくる〈瀕死の猫〉のことを思った。やはり、あの〈猫〉は、もしかしたら自由意志の象徴かもしれない。知らぬうちに奪われていく自由を取り返すために、主張して闘って、ボロボロになった魂かもしれない。
2022年7月27日水曜日
夏です
新宿を歩いていると、広告やキャッチコピーの“言葉”がたくさん溢れている。大抵はすぐに消えていってしまうのだけど、その中で、ときどき滞空時間の長い“言葉”に出会うことがあった。そこを通り過ぎたあとも、しばらく心の中に残像のように残っている不思議な言葉。
尾形真理子さんという方の言葉だと後から知った。
だから今年の春に、尾形真理子さんの小説『隣人の愛を知れ』のAudibleの朗読のオファーが来た時はとても嬉しかった。と同時に、小説を読んで「これは責任重大だ…」と緊張と興奮でふるえた。年齢も境遇もバラバラの、六人の女性の独り語りという形式をとって物語が織りなされていく。落語家なら朝飯前かもしれないけれど、身体の中がカオスになった。とにかく、来る日も来る日も小説を声に出して読むという日々を送っていた。
それぞれの女性のイメージを保てるように、自分なりに音楽のプレイリストを作ったり、小説に出てくる場所を一つ一つ実際に歩いてみたりした。これらの作業は息抜きにもなったし、楽しかった。
録音の最終日、三ヵ月間、朝から晩まで一緒に過ごした六人の登場人物と別れるのはさみしかった。彼女たち全員が愛おしい、と思った。
『隣人の愛を知れ』登場人物のテーマソング(注:私個人のイメージです)
ひかり CEO of Watching Television (Ellie Dixon)
莉里 Two Moons (Erika Dohi)
知歌 海がきこえる (永田茂)
青子 Isn't It a Pity (Nina Simone) / Run From Me (Timber Timbre)
ヨウ Walk On The Wild Side (Suzanne Vega)
美智子 Christmas Lullaby (Arvo Pärt)
+
この間、写真家の大森めぐみさんが写真を撮ってくれた。彼女がカメラを持ったとき、二子玉川の河原の空間が濃度を増した気がした。
初めて会ったのに、ずっと親しい誰かを見つめているような気がして、不思議な時間だった。

















































